建売住宅と注文住宅、どちらが主流か?それぞれの特徴と現状

公開日:2025/04/15  

住宅

住宅を購入する際、建売住宅と注文住宅のどちらを選ぶべきか迷う人は多いでしょう。建売住宅は手軽さが魅力ですが、注文住宅は自由な設計が特徴です。では、現在の日本において、多数派はどちらなのでしょうか。この記事では、建売住宅と注文住宅の割合や、それぞれの利点と現状について詳しく解説します。

建売住宅と注文住宅の違い

住宅を購入する際、建売住宅と注文住宅という選択肢がありますが、それぞれに異なる特徴があります。

まずは、これらの住宅の違いをしっかり理解することが重要です。

建売住宅とは

建売住宅とは、施工業者が事前に設計・建築を済ませた住宅を指します。

購入者は完成した住宅を見て購入を決めるため、購入後すぐに入居できる点が最大のメリットです。また、建売住宅は多数の住宅を一括で建てるため、コストを抑えられる傾向があります。とくに、都市部や郊外の新興住宅地では、多くの建売住宅が見られます。

建売住宅の最大の魅力は、何といっても「手軽さ」と「価格」です。設計の段階で大きな関与をする必要がなく、予算内で購入しやすいことから、忙しい現代人や初めての家をもつ人にとって非常に魅力的です。さらに、価格が明確であるため、予算計画が立てやすい利点もあります。

注文住宅とは

一方、注文住宅は、購入者が土地を選び、設計士とともに一から設計・建築を進める住宅のことです。

これにより、自分たちの希望やライフスタイルに合わせた家を作ることができるのが大きな魅力です。家の間取り、デザイン、設備、素材など、すべてを自由に選べるため、理想の家を手に入れられます。ただし、その自由度の高さが故に、完成までの時間と費用がかかるのがデメリットです。

また、設計段階での詳細な打ち合わせや調整が必要なため、購入者にはある程度の時間的余裕が求められます。それでも、自分たちだけの特別な空間を作りたい人には、注文住宅は魅力的な選択肢です。

建売住宅と注文住宅の現状と割合

では、実際に日本でどちらが主流なのか、建売住宅と注文住宅の現状を見ていきましょう。

建売住宅の現状

日本における住宅市場では、とくに都市部で建売住宅が多く見られます。

建売住宅は、都市の開発計画とともに広がり、多くの家庭がその手軽さを求めて選んでいます。全国的に見ても、建売住宅の販売数は非常に多く、とくに新築物件市場においては、建売住宅が主流です。この背景には、都市部での住宅用地の不足が挙げられます。

土地が限られているため、効率的に多くの住宅を供給するためには、建売住宅が最適な選択肢となっています。さらに、予算を抑えたいと考える若い世代や共働きの家庭が増えていることも、建売住宅が支持される要因です。

実際のデータでも、年間の新築住宅着工数において、建売住宅の割合は非常に高いことが確認されています。

注文住宅の現状

一方で、注文住宅は都市部よりも郊外や地方において人気があります。

土地が比較的安価で広く取得できる地域では、注文住宅が多く選ばれる傾向にあります。とくに、家族構成や生活スタイルが多様化している現在、ライフスタイルに合った家を求める人々が増えているため、注文住宅の需要は根強いです。

また、近年では、エコ住宅やスマートハウスなど、最新の技術や環境への配慮が求められるなかで、注文住宅の自由度がさらに評価されています。自分たちの価値観やこだわりを反映できる注文住宅は、個性的なライフスタイルをもつ人にとって、理想の選択肢となっているのです。

建売住宅と注文住宅、どちらを選ぶべきか

建売住宅と注文住宅、どちらが多数派かという問いには、都市部では建売住宅が多く、地方では注文住宅が多い傾向があるといえます。

では、どちらを選ぶべきかはどのように判断すればよいのでしょうか。

建売住宅が向いている人

建売住宅は、手軽さと価格重視の人に向いています。

とくに、初めて住宅を購入する人や、忙しい生活を送っていて家づくりに時間を割く余裕がない人にはぴったりの選択肢です。また、すでに完成している住宅を見て購入を決められるため、家の仕上がりをイメージしやすいメリットもあります。

さらに、建売住宅は、住宅購入にかかるコストが比較的抑えられる点も大きな魅力です。すでに標準仕様で設計・建築されているため、大幅な追加費用が発生するリスクが少なく、予算内で安心して購入できるようになります。

注文住宅が向いている人

一方、注文住宅は、自分たちの理想の家を一から作り上げたい人に最適です。

とくに、こだわりのある間取りやデザインを実現したい人や、将来のライフスタイルの変化に合わせた柔軟な設計を希望する人に向いています。また、エネルギー効率や環境への配慮を考えた家づくりを重視する人にも、注文住宅は魅力的な選択肢です。

ただし、時間と予算に余裕があることが求められるため、家づくりにじっくり取り組みたい人に向いているといえます。設計士や建築業者との綿密な打ち合わせを重ね、細部にまでこだわった家を作りたいと考える人にとって、注文住宅は理想の住宅形態です。

まとめ

建売住宅と注文住宅は、それぞれに異なる魅力があります。都市部では建売住宅が主流であり、手軽さや価格面で選ばれることが多い一方、郊外や地方では注文住宅が選ばれる傾向が強いです。どちらを選ぶかは、ライフスタイルや予算、家づくりにかけられる時間に大きく依存します。手軽に購入したい場合は建売住宅が適しており、自分たちだけの理想の家を作りたい場合は注文住宅がよい選択肢となります。それぞれの特徴を理解し、自分たちに最も合った住宅選びをすることが重要です。

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