注文住宅を建てる際にかかる費用の内訳について詳しく解説!

公開日:2023/03/15  最終更新日:2023/02/17


注文住宅は間取りや設備などの希望を反映できる分、こだわりによって費用が大きく変化します。注文住宅の購入には税金や印紙代などもかかってくるので、土地や建物の金額だけでなく、諸費用の予算が必要です。今回は注文住宅を建てる際にかかる費用の内訳から費用を抑える方法まで解説しているので、注文住宅を建てる際の参考にしてください。

注文住宅を建てる際にかかる費用の内訳

注文住宅を建てる際にかかる費用は、大きく土地購入費、本体工事費、別途工事費、そして諸費用がかかります。ひとつずつ見ていきましょう。

土地購入費

注文住宅を建てる際には、建てる場所がなければなりません。すでに土地をお持ちの方はこの費用はかかりませんが、土地がない場合はまず土地を購入するところから始めます。不動産会社を通じて土地を購入する場合、土地代のほかにも不動産会社への仲介手数料や印紙代、税金などがかかるでしょう。

本体工事費

本体工事費とは、建物そのものにかかるお金のことをいいます。庭や駐車場など、建物以外にかかる費用は含まれません。本体工事費は、土地代を除いた家を建てる総費用の70~80%が相場です。足場や仮設トイレなどの仮設工事費、家の基礎をつくる基礎工事、外壁や電気水道なども含まれます。

別途工事費

建物以外にかかる別途の費用のことです。駐車場や庭などの外観工事、水道管やガスを敷地内に引き込む工事、エアコンの設置なども含まれます。目安は家を建てる総費用の15~20%くらいです。地盤が弱い土地は地盤改良を行ったり、道路から離れている土地はガスや水道を引き込んだりするなどして費用が高くなってしまい、土地の条件で金額が大きく変わってしまうこともあるので注意が必要です。

諸費用

諸費用とは、建物や外観の建築工事以外にかかる費用のことです。税金や住宅ローンなどの手続き料、地震・火災保険などの保険料などがかかります。家を建てる総費用5~10%くらいが相場です。予想外のことが起きても対処できるように少し多めに確保しておくと安心でしょう。

注文住宅の費用はどのタイミングで支払う?

土地・建物や諸費用の金額はいつどこに支払えばいいのかを解説します。注文住宅の費用は、建築請負契約時、着工時、上棟時、引き渡し時の4回に分けて支払うのが一般的です。

建築請負契約時

施工会社と正式に契約をすると、手付金がかかります。金額に決まりはありませんが、家の販売金額の5~20%程度を目安としているケースが多いです。ほかには地盤調査費というものがあり、5~10万円前後かかります。また、地盤の改良が必要になった場合、数十万円かかることも。そのほかに印紙税や建築確認申請費用などがそれぞれ1万円前後かかります。

着工時

工事代金は3回に分けて支払うのが一般的です。着工時に工事費の30%前後を支払います。ほかにも、地鎮祭を行う場合や近隣の住宅に挨拶をする場合にも費用がかかります。

上棟時

家の骨組みができ上がったタイミングで、工事費の30%前後を支払います。

引き渡し時

引き渡し時に工事費用の30%前後を支払います。そのほかにも登記費用や地震・火災保険料などが必要です。このように、注文住宅の費用は4回支払いのタイミングがあるのですが、住宅ローンの融資が始まるのは引き渡し後になります。それ以前に払う資金が足りない人には、つなぎ融資という制度があるので安心です。

つなぎ融資とは

つなぎ融資とは、住宅ローンが実行される前に必要な資金を肩代わりしてくれる制度のことです。家の引き渡しまでは利息が生じ、引き渡し後は住宅ローンを使って支払います。

注文住宅の購入費用を安く抑えるためには

理想的な注文住宅を実現させようとこだわりを詰め込みすぎてしまうと、結果的に予算オーバーになってしまうことがあります。そうならないためにも、以下の点に注意しましょう。

購入費用の内訳を決めておく

購入費用を抑えるには、あらかじめ購入費用の内訳を決めておくとよいでしょう。土地代のほかにも、建物はオプションなどをつけすぎると予想外の出費になってしまうこともあります。自分のこだわりたい部分を明確にしておきましょう。

こだわりに優先順位をつける

注文住宅を検討する際に、自分がこだわりたい部分に優先順位をつけましょう。デザイン、間取り、住宅性能など、人によって優先順位は異なります。予算オーバーになってしまったとき妥協できるところと、できないところを明確にしておくと調整がしやすいです。

補助金や助成金を活用する

住宅を取得した際に、一定の要件を満たせば補助金や助成金などを利用することもできます。住宅ローン控除や、すまい給付金などの制度を活用して、費用負担を抑えましょう。自治体によっては住宅の新築やリフォームの際に、一定条件を満たすことで補助金や助成金が受け取れることもあります。お住いの地域や自治体に問い合わせしてみると、思わる費用の節約につながるかもしれません。

まとめ

注文住宅の購入には、土地や建物本体の費用のほかにも別途工事費や諸費用などが必要です。ほかにも家具や家電の購入、地鎮祭や上棟式、近隣住宅へのあいさつのお品などの費用もかかってきます。現金で支払うこともあるので、ある程度は手元にお金を置いておきましょう。予算内で理想の家を建てるには、何にどれくらいのお金がかかるのかを確認し、しっかりとした予算を立てていくことが大切です。国や自治体の制度も利用して、上手に費用を削減していきましょう。

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