おしゃれな「キューブ型住宅(四角い家)」の魅力とは?
最近では、おしゃれなデザインが魅力のキューブ型住宅に人気が集まっています。キューブ型住宅には、どのような特徴があるのでしょうか。特徴やメリット・デメリットを理解したうえで、キューブ型住宅を検討することが重要です。キューブ型住宅を建てるうえで注意するべきポイントも紹介しますので、参考にしてください。
キューブ型住宅(四角い家)のメリットや特徴とは?
キューブ型住宅(四角い家)とは、サイコロのような形状をした住宅のことです。箱型の家や、キューブハウスと呼ばれることもあります。おしゃれなデザインであり、無駄がないシンプルな外観が特徴です。
20〜30代の若い世代のマイホームとして、人気を博しています。キューブ型住宅には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
コストが抑えられる
キューブ型住宅は、凹凸がないため複雑な形状の住宅に比べると、建築コストを抑えられます。施工も複雑でないため工期も短くなるでしょう。
また、外壁の面積が少なくて済むので、材料費や工事費も安くなるのです。間取りの設計もシンプルなので、設計料やデザイン料などの費用も安くなります。
無駄がなく建築コストを抑えられる点で、キューブ型住宅は人気を集めています。
おしゃれなデザイン
キューブ型住宅は、洗練されたおしゃれなデザインが特徴です。落ち着いた色合いの配色が多く、直線的でおしゃれな外観に仕上がります。
キューブ型住宅は現代風のデザインなので、住宅街に建っていると印象的になります。周囲の家よりも際立ち、目立つ住宅となるでしょう。
耐震性に優れている
4つの側面と屋根からできているため、耐震性が高くなります。凹凸が多い住宅でも耐震性は高められますが、そのための計算が複雑となります。
キューブ型住宅は、シンプルな構造なので、比較的簡単に耐震性を高められるのです。また、1階と2階の大きさが同じなので安定性も増します。地震の際にも、家の重みを支えやすくなるでしょう。
気密性が高い
シンプルな構造なので、隙間ができにくくなり気密性が高くなります。空間に無駄がない点も、気密性が高まる理由です。
また、性能が高い家にするには、工事の品質にも左右されます。キューブ型住宅は、工事もシンプルなので品質の高い家になりやすいのです。
キューブ型住宅(四角い家)のデメリットとは?
次に、キューブ型住宅のデメリットを見ていきましょう。
室内の温度が上がりやすい
キューブ型住宅には、軒がありません。軒は日差しや雨風から、建物を守る役割があります。そのため、軒がないキューブ型住宅は、室内の温度が上がりやすくなるのです。
とくに夏場の2階は、非常に熱くなる恐れがあります。機能性を求めてしまうと、シンプルでおしゃれなデザイン性を損なってしまうでしょう。
屋根や外壁が老朽化しやすい
雨や日差しを当たり続けると、屋根に大きな影響を与えてしまいます。軒がある住宅と比べると外壁も劣化しやすいでしょう。
老朽化を抑えるためには、屋根や外壁の素材選びを慎重に行うことが重要です。
サビに強い素材や、耐久性に優れている素材を選ぶとよいかもしれません。
メンテナンス費用がかかる
キューブ型住宅は、一般的な住宅と比べるとメンテナンス費用が多くかかります。家を建てるためのコストは抑えられるのですが、家を維持していくためのメンテナンス費用になります。
雨漏り防止のための防水処理など、定期的なメンテナンスが必要です。また、キューブ型住宅にはベランダを作らないため、屋根の点検やメンテナンスをする際には足場を組まなくてはいけません。
高所での作業にはコストがかかることを理解しておきましょう。
キューブ型住宅を建てるうえで注意すべきポイントとは?
キューブ型住宅は、一般的な住宅と異なる点があります。異なる点である、軒がないこと、屋根がフラットであることに注意しなくてはいけません。
雨の影響を受けやすい
軒がないことで、雨の影響を受けやすくなります。軒がないため、外壁に汚れがつきやすく、劣化も早まります。雨への対処法としては、軒や庇を作る方法がありますが、それでは四角い家にならないのではないかと心配になる方もいるでしょう。
しかし、四角いビジュアルを維持したまま、軒や庇を作る方法もあるのです。雨への対策は十分に行うことが重要です。
雨漏りのリスク
キューブ型住宅はフラットな屋根にすることが多いでしょう。そのため、雨が流れにくく、屋根に雨が溜まってしまい、雨漏りの原因になります。
雨漏りの対処法には、屋根を片流れ型にする方法があります。
正面から向かって後ろ側を傾ければ、四角い外観を維持できるので心配いりません。また、定期的に防水シートや塗装をメンテナンスすることも重要です。
まとめ
キューブ型住宅の魅力を紹介しました。キューブ型住宅は、デザイン性の高さや低コスト、機能性の高さなど多くのメリットがあります。しかし、軒がないことやフラットな屋根であることから、いくつかのデメリットも生じます。デメリットに関する対策は十分に行わなくてはいけません。注意するべきポイントも考慮しながら家づくりを進めると、快適な暮らしができるでしょう。